予防歯科が注目されています

今からは虫歯になる前に歯医者に行く時代

むし歯や歯周病になってからの治療は、時間も費用もかかり痛みなどの症状でつらい思いをしなければならないこともあります。
こういった問題が起きないようにお口の中の衛生状態を保ち、もし何かあっても早期治療で速やかに解決できるようにしておくことが重要です。
予防歯科への取り組みはアメリカやスウェーデンでは約7割に対し、日本では約2割となっております。その影響もあり、70歳での残存歯数は、スウェーデン21本に対し日本は16.5本(親知らずを除いた成人の歯は28本あります)とかなり差が出ています。
定期的な検診と歯のクリーニングを行い、一生涯自分の歯でお食事ができるようにすることは身体や心の健康へとつながっていきます。

【歯を失ってしまう理由】の約8割が
虫歯と歯周病!

「痛くなったら歯科医院に行き、治療する」この繰り返しでは「いずれ歯はなくなってしまう可能性が強いこと」ご存知ですか?大切なのは、歯がなくなる原因に対してアプローチすることです。
歯を失ってしまう理由の75%が虫歯と歯周病なのです。
ですから、【むし歯】と【歯周病】をどう防ぐのかが最大のポイントになります。

定期健診で今を知る

歯や歯茎などお口の中全体を定期的にチェックし、むし歯・歯周病になっていないかどうかを確認します。
検診期間は、患者さんのお手入れの状況に合わせてご案内するようにしています。
なお、ひびきデンタルクリニックでは数ヶ月先の予約を忘れてしまわないよう、ご希望の方にはメールやハガキでお知らせするサービスも行い歯の健康をサポートしています。

ブラッシング指導

歯磨きは、しっかりと磨いているつもりでも、実は72%も磨き残しがあると言われています。
ブラッシング指導によってこれを20%に抑えることを目指していきますが、しばらくするとまた磨き方が悪くなり、磨き残しが増えてしまう方がたくさんいらっしゃいます。
そのため、定期的に検診にお越しいただきブラッシングの確認をすることをお勧めしています。

クリーニング(PMTC)

定期検診にお越しの際は、当院で歯のクリーニングを実施します。歯の表面についている着色汚れ・歯石やプラークを落とし、ジェルでコーティングして再び汚れが付きにくい状態にし、むし歯・歯周病も予防していきます。クリーニングの後はスッキリした感じがあるため、それを求めて来られる方もたくさんいらっしゃいます。
全ての方にとって重要な歯のクリーニングですが、特に糖尿病や高血圧などの内科的な疾患をお持ちの方は、免疫力が落ちてお口の中の問題が発生しやすい状態になっていますので、こまめにクリーニングを受けることをお勧めします。

フロスで予防

ご自宅でできるむし歯・歯周病の予防としては、歯磨き改善以外にフロスの使用がお勧めです。むし歯も歯周病も原因はプラークと呼ばれる細菌の塊ですが、歯と歯の間などプラークが溜まりやすいところは歯ブラシだけではお掃除しきれないため、フロスが活躍します。
プラークは歯ブラシだけのケアでは約60%の除去率ですが、フロスによるケアを加えると約85%にまで上昇します。
これまで歯ブラシしか使ってこなかった方には、使い方のアドバイスもしていますので、ぜひご相談頂ければと思います。毎日フロスを使っていれば、糸を通す時の感触で歯の表面の異常に気付けることもあります。